ライブビューイングを体験してきた

ライブビューイング=生中継映画館版

今時の子はライブビューイングをご存じだろうか。私はつい最近知った。ざっくり言えば、歌手のLIVEや舞台の会場には遠くて参加できない&チケット取れなかった人たちが最寄りの映画館に行き生中継を見るというWOWOW生中継の映画館タイプ。あ、ポルノグラフィティのライブビューイングです。

ただ、今回のライブビューイングは全て生中継ではなく先月に行われたしまなみロマンスポルノ初日のライヴの模様をサービスモニター映像中心のディレクターズカット版で上映し、生中継を加えながらというスタイルだった。2日目をライブビューイングするはずだったが雨のため中止されたので振り替えというか、まぁファンの声に応えてくれたくれた感じだった。

私は初日にライブに行っているのでチケット代4000円を払ってまで行く必要はあるか考えたのだけど、生中継が入るということなのですぐ申し込んだ。映画館は一番大きなスクリーンで収容人数は375人。前の列はやや空席だったけれどほぼ埋まっていた。なんと全国で25,000人もの人が映画館でポルノを見に来ているとのことだった(言葉があれ)。1県につき映画館が1つと限られているわけではないのでそんなに集まるとは思わなかった。

普通の映画を見るように10分前に座席へ着きCMを見る。ここから違う。CMがライブビューイングの内容だった。次回の映画宣伝ではなく来月のライブビューイングのお知らせを繰り返していてた。あと違うことといえば、お客さんがグッズTシャツを着ていたりライブに行きます~!感が漂っていた。私は買い物をして座ってみるつもりだったので靴もヒールだったし普段着だったので逆にやる気ない人になって恥ずかしかった…ライブだったら家からTシャツ着ていくしスニーカーだし完璧なんだけどね!

来場者プレゼントの銀テープ。ゴールドは8日に手に入れたのでシルバーで嬉しい。

以下、ディレイビューイング(収録映像)参加する方はネタバレ注意

(すでに公式がネタバレしていた)

いよいよ、はじまった。

冒頭から生中継で広島から挨拶をしてくれた。この時点で高校生とのリベンジあるんだろうなぁと勘が働いた。

この勘は的中した。

挨拶後は8日の映像のまま流されDVD鑑賞しているようだった。起立することもなくみんな座り、たまに手拍子したり手を振ったりと半々な感じで始まった。あぁこんな感じだったなぁとゆっくり見ていると映画館特有の眠気が襲ってきた!手拍子もポルノの曲も映画館の暗い雰囲気も噛み合って正直、最高だった。

眠さがね。

急に展開が変わりはじめ目が覚めた。先ほどの勘がドンピシャでSONGSの映像が流れ、高校生と愛が呼ぶほうへ〜因島プレミアムLIVEバージョンが始まった。

その瞬間に号泣した。8日のライブの時も愛が呼ぶ方へを聴き涙した以上に泣いた。映画館で泣いている人が多く鼻水をすする音が響いていた(笑)それぐらい良い演出というか高校生が、ポルノの二人が報われて良かったね…と何目線かわからないが感動した。これを当時聴けていたらもっと素敵だったろうと少し悲しい気持ちになりつつも浸っていた。

その後はポルノだけ外へ移動し、公民館の階段の前でAokage、邪険にしないでを歌ってくれた。夕陽がちょうど暮れ、とても雰囲気を醸し出していた。邪険にないではライブでは歌っていないので聴けて良かった。広島弁で歌う唯一の歌かな。

また8日の映像に戻り一旦落ち着く。この辺りからアップテンポな曲が多くなるので劇場のファンも手拍子やらが多くなってきた。生中継を見るとテンション上がるんだよね、うんうん。

また生中継に戻り高校生の前でがっつり演奏していた。

ミュージック・アワー、そらいろ、ハネウマライダー、アゲハ蝶、ジレンマとライブビューイング終わるまで生中継。劇場は座ってみていたけれどハネウマで昭仁さんが「劇場の皆さんも立ってね、タオル回して」という一言で全員起立した。私もちゃんと立ちました、タオルないので手を回していた。アゲハ蝶もいつも通りラーラーーラーと歌い、手拍子とライブと同じように跳んでみんなはっちゃけていた。昭仁さんの劇場用のカメラ目線がわざと多くて笑いが起きてた。

「次のアリーナツアーでお会いしましょう」という生声のもと終わり、ブレスが流れリアルタイムであろう、しまなみの上空夜景の映像とともにエンドロールで締めくくられた。

なるほど、これがライブビューイング。

ライブ特有の空気感は、味わえない

初めてのライブビューイングを体験し感じたことは、DVD鑑賞を大迫力でファンの皆と楽しめるという現地で味わうライブとは一味も二味も違ったものだった。確かに劇場での一体感はある。ライブに行った時のように同じようなところで手拍子、笑い、歌い、噛みしめる。

でも、そこには彼らはいない。

ライブの素敵なところは、非日常を味わうところだと私はずっと思っている。なので光や音の振動が五感を通して感じられないのがもどかしかった。どうしてもそこが不可欠になる。座席が遠かろうが、ライブ会場で体験する特有の痺れるようなゾクゾク感はないのでライブビューイングを見終わった後に虚しくなった。

ライブビューイングに行くとますます現地のライブに行きたくなるので、これは人を選ぶようなイベントだと感じた。そして私は改めて行きたいライブがあるならどこまででも行くと心に決めた。