知らない人にお金を借りた

普段、財布を持ち歩かない。理由は重いから。荷物は最低限にしたい身軽タイプ。いざってときはICカードに数千円をチャージをしてあるので困ったことはない。

が、

その日はICカード(定期)を忘れた。所持金0円。

家に戻っている時間はなく、その日はどうしても遅刻できなかった。定期もないので電車に乗れない、一大事。人間は非日常なことがあると思考が止まるんですね。

そして叫びます

「ぁあ!マジか(絶望)」

叫んだら目の前に人がいました。

30代くらいのサラリーマンでした。目が合いました。

あの…お金貸していただけませんか?

財布も定期も忘れてしまって!

500円でいいので貸してください(汗)

なにを知らない人に言っているんだ、と発言した後に思ったけれど勝手に口が喋っていた。瞬時にやさしそう!この人ならと思ったのだろう。流石に思考停止いていても判別はしていたと思う。そのサラリーマンは鞄から財布を慌てながら取り出し(急な出来事にちょっともたついていた)

はい。500円でいいですか?と。

「すみません、ありがとうございます!絶対返しますから!!!!!!」

何度も言ったがどうやって返すか特に策はなかった。けれど同じ駅だしいけると思った。謎の自信があった、とりあえず名前だけ聞いた。

今度会った時でいいですからね!ほんとうに!急いでいるのにごめんね

なんて優しい紳士!と思いつつ、走り切符を購入し無事にいつもの電車に乗れた。会社へ着き、冷静になり、スマホのsuicaの存在を思い出した。Google payのアプリをDLしクレジットカードでチャージをした。(クレカは自動入力している)これでいつでもスマホさえあれば電車も乗れるし買い物もできるようになった。WAONカードもできるみたいでもう財布いらないね。

・・・念のため職場の人に帰りの電車賃を借りた。

 

翌朝、彼はいなかった。

次の日も、次の日も。

同じ時間帯なのに会えないものなの?もしかして、彼はたまたまその時間帯だった説が生まれた。とりあえず借りた500円を封筒に入れ常備していた。お礼に菓子折りでも買っておくつもりだったがいつ会えるのかわからないのでやめた。そして2週間が過ぎ、私の頭の片隅にもあるようでないような状態になってしまった。

が、いた!

以前と同じ時間帯だった。彼は借りた道端ではなく駐輪場にいた。私も毎朝利用する駐輪場だった。追いかけてサラリーマンさん!と言うと驚いた顔をしていた。

「以前、お金借りていたものです!ありがとうございました!!本当に助かりました!」

このやり取りも電車に乗る前なので急ぎ足。

あ~あの時の!わざわざすみません。あの後よく考えたら足りなかったんじゃないですか?千円貸せばよかったですね…(優しすぎかよ)

「とんでもないです、帰りは足りなかったので職場の人に借りました!」

「笑」

何度もお礼を言ったがお金だけでは申し訳ないと思い、急いで自販機で飲み物でも!と思い買おうとしたけど…財布がない。定期はあるけどICカード使えない古いタイプの自販機!こんな大事な時でも小銭さえもない便利なスマホになっても使えない、現金の必要さを感じた。

でも無事にお金を返すことができてほっとした。逆の立場ったら貸さないだろうなぁと思っていたけれど今回のことがあり、私も助けを求められたら千円くらいは貸そうと思った。まぁ普段から財布持ち合わせてないので貸せないけどね。あ、切符買ってあげればいっか。

このご時世にも優しい人が溢れているんでしょうね。

気がつかないだけで…。

人の優しさに触れた出来事でした。

コメント

  1. より:

    そんな小説みたいなことあるんですね(o_o)!
    むねきゅん展開期待してます!