とうとう、一人暮らしがはじまった
学生の頃から実家を出たかった。理由は口煩い親元から離れ自由になりたかった、一人暮らししたいランキング殿堂入りのやつね。しかし、私は愛してやまないペットのうさぎちゃんと離れて暮らすなんてどうにかなりそうだったのでやめた。家にいたうさぎちゃんは月1で通院をしていたし高齢だったこともあり、環境を変えてまで一緒に連れていくわけにもいかなかった。
そのうさぎちゃんは私が中学生の時にペットショップで一目惚れし、かってもらった心の癒しだった。私も年齢を重ね、大学を卒業する頃にはうさぎちゃんの年老いていく姿を感じながら最期まで一緒にいようと決めていた。
そして、去年の6月にうさぎちゃんは死んだ。
いや、月に帰った。
うさぎの世界では天国に旅立つことを「月に帰る」と表現する。ロマンチックだよね(涙)11年半の長いようで短い…小さな体で頑張って生きてくれた命が終わった。うさぎの寿命は10年を超えると長生きな方で病気をしていたうさぎちゃんでは考えられない、生命力が半端なかったらしい。動物のお医者さんには「いつ急変してもおかしくないですよ」と毎月言われ、早2年が経過していた。
それから一年。火葬したペット霊園から”一周忌だよ、法要あるよ来てね”とお知らせが届いた。もう月に帰って一年?時間の経過は恐ろしい。でもね一年経った今でさえ、うさぎちゃんの動画は見ることができない。(写真は見れるようになった)
法要へ行った。もちろん、お墓の前で泣いた。
”私のお墓の前で泣かないでください~
そこに私はいません~
死んでなんかいません~”
そこに埋めたし、死んでるんですけどね。ある程度泣き落ち着くとBGMが頭の中に流れ悲しみに浸る暇もなく邪魔がはいる。偉大な曲だね好きだよ、千の風になって。(実は埋葬してから数回お墓参りに来ては泣いている)まぁでも泣き過ぎてドン引きされるどころか周りの家族も一周忌や三回忌をむかえ泣いているので問題なし。
ペットロスくらいなるわ
生き物はいつかは死ぬし、人間だって死ぬ。そんなの百も承知ですよ。不老長寿なんて存在しないし、死神の眼がないから他人の寿命も見えないし交換しても自分の寿命は見えないし、命を分け与えることもできないし、21世紀のくせになーんにもできやしない。治せない病気だってありすぎるし、原因不明だったらストレスですかね~なんて言ってくるし、21世紀生まれだと思ってたドラえもんだって22世紀生まれに変わってるし、もう悲しい出来事に耐えれるメンタルなんてない。あるわけねぇんだよ、どこで精神鍛えられるんだよ。小学生の時に教えてくれよ。メンタルシャボン玉だよ。屋根より高く飛べないし壊れて消えれるものなら消えたいよ。
こんな思考回路になって病んで泣き続けても飼わなきゃよかった、なんてことは一度も思ったことないし思うこともない。でも、やっぱり悲しいし会ってもふもふしたいな、とは思う。